Telefunken RE604 最初期型





戦前から戦後にかけてドイツを代表する民生用出力管RE604です。
RE604は、一部、Klangfilmのシネマ用パワーアンプにも採用されていましたので、当時、かなり信頼性
の高い真空管であったことが伺えます。
RE604はバリューム昇華型の省エネ真空管で、今回、ご紹介するのは初期のナス管の中でも最初期に
あたるタイプです。 製造は、1920年代の後半のもので、このタイプの特徴は、ベースが太く、ピンが
真鍮の割れピンとなっており、Telefunken 初期のロゴマークが管壁にプリントされています。
管壁のほとんどにゲッター(バリューム)が飛んでいますので内部は見えにくいですが、プレートは
角型ではなく楕円型をしており、補強リブが上下二本横に入っています。また、このタイプは、ダル
エミッター管と呼ばれ、点灯するとフィラメントがオレンジ色に光ります。
実は、RE604にはトップ排気のものがあり、そちらが最初期ではないかと思われるのですが、内部構造
はかなり異なっていて、フランスPotos社のP10やP13に似ています。個人的な考えですが、トップ排気の
RE604は、純粋なTelefunekn 製ではないのではと思います。
トップ排気の実物はコレクションしていませんが、写真がありますので参考までに最後尾に載せます。
また、この初期タイプのRE604を使用する上で注意しなければならないのは、規格が後期型のものと異
なっている点です。
後期型は、プレート電圧が250Vまで掛けれるようになっていますが、この初期のものは200Vまでしか
プレートに掛けることができません。また、エミッションも当時発表のグラフから読み取るとプレート
電圧200Vの時、グリット電圧-25Vでプレート電流40mAとなります。
この初期型のRE604の生存率が極めて低いのは、この点を知らずに高期型と同じ条件で使用された為で
はないかと、私は考えています。
--- RE604初期型の規格 ---
Ef=3.8V~4V
If=0.65A
Ep=200Vmax
Wp=12Wmax
Rp=1.0KΩ
μ=3.5