LUX MQ80 を預かる
WE300Bアンプを送り出して以来、野良仕事が忙しいこともあって、暫く音楽を聴く時間もないことから、オーディオの話題から離れていました。
そんな中、LuxのMQ80を預かることになりましたので、ちょっと記録代わりに載せたいと思います。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/musicinforest/20010101/20010101001620.jpg)
このMQ80は、5,6年前に一度預かって、再生したアンプなのですが、今回、ボッコという音と共に片チャンネルから音が出なくなったということで、再びお預かりすることになりました。
前回お預かりしたときは、出力管6336Aが二本とも寿命を迎えており、その上、ミューティング回路が壊れていた為に、電源も入らない状態でした。最終的に、出力管2本、ドライバー管2本、出力トランス1個の交換と、ミューティング回路の修理と加熱部分の再半田などで対応したと記憶しています。
その時の一番の問題は、6336Aで、国内のお店では内部ユニットの電流バランスが取れているものがなく(あってもめちゃくちゃ高価だったと記憶しています)、たまたま以前からお付き合いのあったドイツのショップが、6336Aの在庫を沢山持っているということで、選別したものを送ってもらいました。ただ、この6336A、ヒターエージングを施した後でも、電流値がなかなか安定してくれませんでしたので、調整にかなり時間がかかった記憶があります。
さて今回の症状ですが、ボッコという音と共に片チャンネルから音が出なくなったということですから、カップリングコンデンサーの絶縁破壊が気になるところです。前回は、一部の電解コンデンサーは交換しましたが、フィルムコンデンサーに絶縁破壊の兆しは見当たりませんでしたので、特に交換しなかったのです。
まずは、各真空管のエミッションから測定するとします。