Klangfilm KL42006の微調整

昨年遅れに、Klangfilm KL42006の平面バッフルシステムをセットしたときに、片側ユニットに少々違和感がありましたので、この機会に微調整を施しました。ノイズといえるものではありませんが、大変古いユニットですので、長く使う為にもメンテナンスは欠かせません。
 
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KL42006は、センターダンパーとガスケットのネジを外すことで、コーン紙が取り外せる構造になっています。ただ、ボイスコイルのギャップが非常に狭いので、微調整はある程度の根気が必要です。
 
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ガスケットを取り外したときに、製造年月日の印字があることに気が付きました。
このKL42006は、1953年製。KL42006としては最後期のユニットになると思います。もう1本のKL42006は、初期のころの製品ですので、両者の間には20年ほどの差があることになります。

 
初期のKL42006には、磁気回路を支えるための台座が取り付けられていますが、この後期のKL42006には、その台座がありません。以前から、台座を取り付けようと考えて、台座は作ってあったのですが、なかなかユニットを取り外す機会がありませんでしたので、この機会に、台座も取り付けることにしました。
 
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台座を取り付けると、こんな感じになります。
オリジナルは、鉄製の台座ですが、鉄板で製作するのは大変ですので木製です。
 
写真は仮付けの状態ですが、強度的にも特に問題はなさそうですので、この後、塗装をして完成です。