フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その28

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新たな実験のため改造しておりました、Baカスコード型ラインアンプの試作品も、ほぼ改造が
終わりMT管(カスコード上側管)のヒーターの配線を残すのみとなりました。

配線をしていると、新しいアイデアや疑問などが湧いてきて、そのつど作業を止めて考え込ん
だり調べ物などをしてしまうので、なかなか仕事は捗りません。その上7月に入ってからの猛暑
で半田鏝を持っているだけでも汗が噴出してきますので、なおさら作業が進まず予定よりかなり
遅れてしまいました。

写真は、ほぼ完成した増幅回路部です。後々のバッファー段の追加を想定して、その場合に必要
な部品も追加してあります。
配線のループや適正なグランドを考えると、どうしても部品が集中して密度が濃くなってしまいます。
不思議なのは、色々な条件を満たすことを考えて配線していると、機械的幾何学模様から動物や
昆虫を思わせる造形になって行きます。
グランドは、基本的には1点アースですが、昔、メーカーで設計していたときの電子基盤のパターン
配線技術を真空管アンプの配線に応用発展させたものです。私は、形からセンティピードグランド
と呼んでいますが、アナログ技術は、グランドの技術と言って良いくらいグランドは大切です。
グランドについて、あまり語られていないのが不思議なくらいです。

さて、ようやく明日にはセルフバイアスを採用した場合の実験ができるかな?