真空管アンプの設計と製作

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その54

まだ、実際のサイズの部品を配置しただけの初歩段階ですが、新しいラインアンプの デザインをスケッチから、CADの方へ落としてみました。 まずは、実際のサイズの確認といったところです。 いろいろと頭の中で部品の配置など構成して、幾つかスケッチにして…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その53

さて、Baを使用したカスコード型ラインアンプも大詰めとなってきました。 音のチューニングは、少しずつ煮詰めるとして、残る問題はアンプのデザインです。 前身のフィクスバイアスを採用したBaカスコード型ラインアンプとECC189を使用したカスコード型ライ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その52

週末を利用してYAMAHA NS-10M を使用して、もう少し細かくチューニングを施してみました。 それにより、質感やバランスはかなり良くなりましたので、早速、NS-10Mからフルレンジスピーカーへ 戻して音を確認してみることにしました。 NS-10Mに切り替えた当初…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その51

昨日と今日とでYHAMA NS-10M を使用して音のチューニングを進めました。 正確無比で空間に飛び出してくる音を少ししなやかな音にしたいわけですが、こういう場合は、+B電源 電圧を全体に少し下げます。 これにより、聴感上の音のスピードが遅くなりしなやか…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その50

今日は、半日YAMAHA NS-10M の慣らし運転をして、再度、音を確認しました。 再度、この出力バッファー段を追加したBaカスコード型ラインアンプを聴いて分かったことは、正確無比 の音ということです。相手がモニタースピーカーですから実に謙虚にそのことが…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その49

カップリングコンデンサーの検討も終わり、出力バッファーを追加したBaカスコード型ラインアンプの 基礎実験は、ほぼ全て終わりました。 フルレンジスピーカーのための真空管アンプということで、これまで、プレーンバッフルに搭載した フルレンジスピーカー…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その48

カップリングコンデンサーの検討も今日が最後となります。 今日は、主にドイツのコンデンサーをテストして見ました。 まず最初は、ELECTRICA(メーカー名?)の0.033uF/1500Vです。 このコンデンサーの詳細は不明ですが、ドイツ製らしいバランスの良い音を聞…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その47

今日も引き続き、カップリングコンデンサーの検討です。 今日は、日本のフィルコンデンサーが幾つか見つかりましたので何時も使用しているSizukiのフィルム コンデンサーを含めて試してみました。 まず最初は、いつも標準として使用しているSizukiのフィルム…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その46

今日も引き続きカップリングコンデンサーの検討です。 まず今日最初は、アメリカSPRAGUEの HYRELオイルコンデンサーです。 容量は0.22uF/300Vです。 アメリカ製のオイルコンデンサーを聴くのは久しぶりですので、楽しみだったのですが、出てくる音は 古いラ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その45

しばらく稲刈りに追われて、出力バッファー付きラインアンプの検討が出来ませんでしたが、 稲刈りも一段落しましたので、検討を再開したいと思います。 最初は軽いところで、カスコード回路と出力バッファーを繋ぐカップリングコンデンサーの検討から はじめ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その44

引き続き出力バッファー段の検討ですが、こちらも、そろそろ大詰めです。 バッファー回路の最大入力電圧について検討してみましたが、数ボルトのアップはできますが、 大幅な入力電圧の増加は難しいようです。電源電圧、プレート電流を増やせば幾らか増やせ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その43

引き続き出力バッファー段の検討です。 先日お話しましたように、ボリュームが最後尾に移ったことにより、カスコード回路で増幅された 大振幅の信号が直接バッファー回路に入ってしまいますので、バッファー回路の最大入力電圧を 再度確認しておく必要がでて…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その42

今日も一日中、雨の天気でした。幸い昨日のような土砂降りでなかったのですが、 こんなに一気に雨が降ったら、今度は田んぼの稲が倒れてしまいます。 降らないときは全く降らないし、降るときは降り過ぎるし、 これから先、どうなってしまうのでしょう。 さ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その41

出力バッファー段を追加したBa-ECC189カスコード型ラインアンプの続きです。 出力バッファーとして使用しているECC189のカソードフォロワ回路ですが、ECC189はECC88同様に 低電圧大電流での使用が一般的ですが、カソードフォロワとした場合、あまり電流を増…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その40

引き続き、追加した出力バッファー段の検討です。 さて、電源回路の変更も終わって、本格的に出力バッファー段の検討を始めたのですが、何をやっても 胸につかえた物が取れない。この部分はフィーリングの問題といってしまえば、そうなんですが、この 一線を…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その39

引き続き、セルフバイアスのBa-EC88 ラインアンプに出力バッファーを追加する実験です。 前回、お話しましたように格段へ供給する電源回路に問題が出てきましたので、電源回路を変更する ことにしました。 空きスペースがない所へ、何とか5uF/310vコンデンサ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その38

セルフバイアスのBa-EC88 ラインアンプに出力バッファー段を追加した結果報告ですが、今のところ、 なかなか思い通りの結果にはなっておりません。 追加した出力バッファーは、正常に動作しているのですが、問題は出力バッファーを追加したことで、 肝心のカ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その37

今日も暑い一日でした。雨も降ってくれませんし、今年の夏はしんどいです。 さて、セルフバイアスのBa-EC88 ラインアンプに出力バッファー段を追加する改造も概ね順調に進んで います。 回路的には出力バッファーを一段追加するだけですが、EC88はシングルユ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その36

セルフバイアスのBa-EC88 ラインアンプに出力バッファー段を追加する予定でしたが、あまりにも 心地よい音なので、もう少しの間、この状態でいろいろな音楽を聴きたくなりました。 現在のシステムは、スピーカーはフルレンジスピーカーのコーナーで紹介しま…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その35

今日は、先日ドイツより届きましたフィルムコンデンサーを、セルフバイアスのBa-EC88 ラインアンプの バイパスコンデンサーに挿入して変化を確認しましたので、その結果をご報告します。 バイパスコンデンサーは、バイアス抵抗にパラ接続しているコンデンサ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その34

Ba-EC88 フィクスバイアスタイプは、今のところ満足できる完成度になっていますが、一方のBa-EC88 セルフバイアスタイプは、まだ音質の面で検討する余地が残っています。バッファー段を追加する前に、 もう少し検討を重ねる必要があります。 最初は、音質に…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その33

今日は、久しぶりの雨。私のところは、待ちに待った雨で乾燥しきった畑に潤いの雨となりました。 他の地域では、雨が降り過ぎて被害が出たようですが、最近の天候は極端でいけません。 今日は、雨と言うこともあり、昨日に続き音楽を聴く時間を持つことがで…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その32

今日は、日曜日ということで昼間の農作業はお休み、セルフバイアスのラインアンプが出来上がって 3台のカスコード型ラインアンプが揃いましたので、チューニングも含めて色々な音楽をじっくり聴く ことにしました。 写真、左からBa-EC88セルフバイアス、Ba-E…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その31

引き続き、セルフバイアスに改造したBaカスコードですが、カスコード回路上側管ECC88の耐圧に もう少し余裕が欲しかったので、一部修正を加えました。 これで、ひとまず動作上気になる点がなくなりましたので、この状態で音出しをしてみます。 フィクスバイ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その30

セルフバイアスに改造したBaカスコード型ラインアンプですが、昨日の測定ではプレート電流 が予測値より少なく、カスコード回路上側管の耐圧がぎりぎりとなる結果となってしまいました。 今日は、確認のために他のBaでも電流値をチェックして、問題の所在を…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その29

Ba を使用したカスコード型ラインアンプ、ヒータの配線も終わってようやく改造が終わりました。 ほとんどの配線をやり直したとは言え、改造に一ヶ月もかかってしまいました。(情けない) 早速、一通りのチェックを行って、配線、各電圧に異常がないことが確…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その28

新たな実験のため改造しておりました、Baカスコード型ラインアンプの試作品も、ほぼ改造が 終わりMT管(カスコード上側管)のヒーターの配線を残すのみとなりました。 配線をしていると、新しいアイデアや疑問などが湧いてきて、そのつど作業を止めて考え込…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その27

今日も、暑い一日でした。 昼間の日差しが強い時間帯は、さすがに農作業はできませんので、部品のストックをいろいろ探して みました。そうしましたらアーレンブラッドレイとSiemens 製の抵抗が出てきましたので、早速、 昨日と同じ方法でテストしてみました…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その26

7月に入って急に暑くなりました。この季節の草刈は唯でさえ大変なのですが、連日35度では たまりません。もう体力の限界で、半田ごてを握る気力も湧いてきません。 そこで、今回は入力にアッテネーターを入れた場合を想定して、抵抗のテストをしてみました。…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その25

本日は昨日の続きで、カスコード回路の問題点の対策について、少しまとめてみました。 直熱三極管を使用した場合の問題点 1.フィラメントから流入するハムノイズによる残留ノイズ 2.最大入力信号レベルを大きく取ることができない。 3.出力インピーダ…