フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その27

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今日も、暑い一日でした。
昼間の日差しが強い時間帯は、さすがに農作業はできませんので、部品のストックをいろいろ探して
みました。そうしましたらアーレンブラッドレイとSiemens 製の抵抗が出てきましたので、早速、
昨日と同じ方法でテストしてみました。


アーレンブラッドレイは、最近では入手が難しくなっているようですが、これらは、ずいぶんと昔に
購入したものや知人に頂いたものです。当時は音は良いがばらつきが大きいことでも有名でした。
昨日と同じ100kΩと51kΩを探したのですが、51kΩはなく近い数値は39kΩしかありませんでしたので、
100kΩ/2Wと39k/2WΩでテストをしました。

昨日、テストした2種類とは減衰率が異なりますので、正確な比較とはなりませんが、さすが、音に
定評のありましたアーレンブラッドレイです。ドライでシャープで音が丸くなるような印象はあり
ません。むしろ、抵抗を入れなかったときよりも切れ味が鋭いです。
そのせいか、若干、響きに付帯音があるように感じます。この点がちょっと違和感を感じるところ
ですが、それにしてもよくできた抵抗だと思います。


次にSiemensの抵抗ですが、こちらは10年程前にドイツのラジオ店から購入したものです。
お店の話では、軍の払い下げで色々な部品と一緒に引き取ったそうなのですが、整理するのも面倒
なので安く量り売りで買わないかと言うことでした。 値段が安かったので興味本位で10kgほど購入
したのですが、後から送料がとんでもなく高いことに気づきました。クレジットカードの明細を見た
ときには、目が点になりました。

量り売りですので、抵抗値はばらばらで揃っていませんが、120kΩ(2W級)と33kΩ(1W級)が見つ
かりましたので、この値でテストしてみました。(耐圧はドイツの表記は独特なので大きさから判断
しました)

こちらも昨日とは減衰量が異なりますが、昨日の酸化金属皮膜抵抗とよく似た傾向の音といえばよい
でしょうか。若干、音の角が取れて丸くなる感じがします。ただ、酸化金属皮膜抵抗で感じた違和感
のようなものはなく魅力的な音です。
ドライなアーレンブラッドレイとは対照的にウエットな感じです。情報量が減っていると感じるので
すが、こちらの方がより自然に感じます。51kΩが見つからないのが残念です。


こうして比べてみると抵抗と言ってもいろいろで面白いです。
最近は、オーディオ用?として高価な抵抗が売られているようですので、それらもテストしてみたい
ところですが、こちらは田舎ですので、抵抗だけをわざわざ取り寄せすると言うのも、いまいち気が
乗りません。他の部品を取り寄せる機会があれば一緒に取り寄せて、テストしたいと思います。