フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その26

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7月に入って急に暑くなりました。この季節の草刈は唯でさえ大変なのですが、連日35度では
たまりません。もう体力の限界で、半田ごてを握る気力も湧いてきません。

そこで、今回は入力にアッテネーターを入れた場合を想定して、抵抗のテストをしてみました。
テストの方法は、2連のRCA端子に入力レベルを半減するように抵抗を組み込んだものを、ライン
アンプとCDプレーヤーの間に入れて、抵抗の種類により音に与える影響の違いを確認します。
抵抗値は、信号に対してシリーズに50kΩ、パラに100kΩを入れています。パラの100kΩは、
ラインアンプの入力に100kΩが入っていますので、見かけ上50kΩとなりますので、シリーズの
50kΩとで信号が半分に減衰します。(厳密に言えば、増幅回路の入力インピーダンスやケーブル
のRやCがありますので、減衰量は半分とはなりませんが)


抵抗の種類による音の違いは、いろいろなところで言われていますが、実際にテストしてみなければ
実際の影響は分かりません。
抵抗体ですので、ある程度の情報量の減衰は仕方ありませんが、私としては、バランスが崩れず音楽
の魅力があまり減衰しない抵抗が見つかれば、アッテネーターを入れることを考えたいと思っています。


最初の抵抗は、一般的で入手の簡単な1/4Wのカーボン抵抗です。
おそらく高域特性が落ちるためだと思いますが、音の角が取れて丸くなる印象です。一聴して音質が
落ちることが分かります。想像よりも影響が大きかったので、ちょっとショックです。
カーボン抵抗は、音が良いと思っていたのですが・・・。


次は、これも一般的な1Wの酸化金属皮膜抵抗です。
この酸化金属皮膜抵抗もやはり、音の角が取れて丸くなる印象はありますが、カーボン抵抗よりも音
の変化は少ないです。多分、言われなければ抵抗が入っていることは分からないと思いますが、ただ、
違和感が残ります。違和感を説明しろと言われると困るのですが、何かが引っかかるのです。
音の魅力がなくなるのかもしれません。


今回は、二種類の抵抗だけですが、思ったよりも抵抗体の違いによる音への影響の差が大きいので、
もっと他の抵抗もテストして見たくなりました。
やはり、こういうのは自分で確認しないと分かりません。