フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その32

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今日は、日曜日ということで昼間の農作業はお休み、セルフバイアスのラインアンプが出来上がって
3台のカスコード型ラインアンプが揃いましたので、チューニングも含めて色々な音楽をじっくり聴く
ことにしました。

写真、左からBa-EC88セルフバイアス、Ba-EC88フィクスバイアス、MT管ECC189セルフバイアスです。
スペースの関係で、横に立てての試聴です。

3台を並べて比較すると、それぞれの特徴が見えてきて次の改良の足がかりになります。
最初、Ba-EC88フィクスバイアスは、シャープで抜けが良く大変気持ちの良い音でしたので特に改良の
必要はないだろう、などと考えていたのですが、Ba-EC88セルフバイアスのおおらかで安定した音を聴
いた後では、妙に神経質な音に聴こえてきます。

今日は、半田鏝を握らず音楽を聴くつもりでしたが、気になりだしたらそう言う訳には行きません。
思い当たる点もありますので、早速、その部分に手を加えることにしました。 それは、主にグランド
に関係する部分ですが先日試作品をセルフバイアスに改造しているときに、ちょっと気なった部分で、
セルフバイアスには既に採用しているものです。

作業は電源供給からグランドへかけての部分を行いますので、ちょっと大掛かりな作業になり2時間
ほどかかってしまいました。なので音の確認は、夕方の農作業が終わってからとなりました。


夜になって、早速、試聴です。作業を終えたフィクスバイアスのBa-EC88ラインアンプは、さらに
1グレード上がった感じです。
中低域にゆとりが出て安定感が増し、気になっていた神経質な部分が消えました。高域の抜けの良さ
はそのままに、実にいい音を聞かせてくれます。
こうなってくると、今度は、セルフバイアスの方が高域が抜けない分、音が重重しく聴こえてくるから
不思議です。セルフバイアスの方も、もう少し改良したいところですが、今日はもう時間がないので続
きはまた後日です。