フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その44
引き続き出力バッファー段の検討ですが、こちらも、そろそろ大詰めです。
バッファー回路の最大入力電圧について検討してみましたが、数ボルトのアップはできますが、
大幅な入力電圧の増加は難しいようです。電源電圧、プレート電流を増やせば幾らか増やせますが、
ここは、12BH7のような一回り容量の大きな真空管に変更しないと根本的な解決にはならないようです。
今回は、一応、特性は満たしていますので、このまま、真空管の変更などはせずに行くことにします。
また今回、バッファー回路の最大入力の検討をしながら、同時に音の確認も進めていました。
せっかく色々な設定に変更するわけですから、性能だけ測定して音を聴かないのは、あまりにも部品変更
に費やした時間がもったいないので、そのつど音の確認をしました。
結果的には、これは大正解で良い成果を得ることが出来ました。
以前にも触れましたが、増幅度が約1のバッファー回路ながら、電流、電圧、各抵抗の数値によって音が
変化します。これは、敏感なフルレンジスピーカーを平面バッフルで使用しているせいもありますが、
全く同じ回路であっても設計者によって音が良くも悪くもなるという、大変シビアな世界であることを
示しています。希望する性能を満たして音が良いポイントは、ほんの僅かな範囲でしかありません。
最近は、シュミレーターで設計される方も増えていると思いますが、シュミレーターの得意は基礎設計の
部分であって、出てくる音までは分かりません。
最終的な音の煮詰めはコツコツやって行くしかありません。
さて、肝心の音ですが大変よくなりました。出力バッファー段を追加する前の、音の立ち上がりが早さと
音消えの自然さが戻ってきました。(一時はどうなるかと思いましたが)
久しぶりにフィクスバイアスのBa-EC88ラインアンプと音を比較してみましたが、圧倒的に今回の出力
バッファー段を追加したセルフバイアス型の方が音楽を楽しませてくれます。
このセルフバイアスのカスケード型ラインアンプも、概ね検討項目は終わりました。
あと少しで、終点です。
バッファー回路の最大入力電圧について検討してみましたが、数ボルトのアップはできますが、
大幅な入力電圧の増加は難しいようです。電源電圧、プレート電流を増やせば幾らか増やせますが、
ここは、12BH7のような一回り容量の大きな真空管に変更しないと根本的な解決にはならないようです。
今回は、一応、特性は満たしていますので、このまま、真空管の変更などはせずに行くことにします。
また今回、バッファー回路の最大入力の検討をしながら、同時に音の確認も進めていました。
せっかく色々な設定に変更するわけですから、性能だけ測定して音を聴かないのは、あまりにも部品変更
に費やした時間がもったいないので、そのつど音の確認をしました。
結果的には、これは大正解で良い成果を得ることが出来ました。
以前にも触れましたが、増幅度が約1のバッファー回路ながら、電流、電圧、各抵抗の数値によって音が
変化します。これは、敏感なフルレンジスピーカーを平面バッフルで使用しているせいもありますが、
全く同じ回路であっても設計者によって音が良くも悪くもなるという、大変シビアな世界であることを
示しています。希望する性能を満たして音が良いポイントは、ほんの僅かな範囲でしかありません。
最近は、シュミレーターで設計される方も増えていると思いますが、シュミレーターの得意は基礎設計の
部分であって、出てくる音までは分かりません。
最終的な音の煮詰めはコツコツやって行くしかありません。
さて、肝心の音ですが大変よくなりました。出力バッファー段を追加する前の、音の立ち上がりが早さと
音消えの自然さが戻ってきました。(一時はどうなるかと思いましたが)
久しぶりにフィクスバイアスのBa-EC88ラインアンプと音を比較してみましたが、圧倒的に今回の出力
バッファー段を追加したセルフバイアス型の方が音楽を楽しませてくれます。
このセルフバイアスのカスケード型ラインアンプも、概ね検討項目は終わりました。
あと少しで、終点です。