フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その53

さて、Baを使用したカスコード型ラインアンプも大詰めとなってきました。

音のチューニングは、少しずつ煮詰めるとして、残る問題はアンプのデザインです。
前身のフィクスバイアスを採用したBaカスコード型ラインアンプとECC189を使用したカスコード型ライン
アンプは、ステンレス製の箱型ケースに収めましたが、せっかくヴィンテージ管のBaを使用しているのに、
真空管を隠してしまうのは、あまりにもったいないです。その上、ケースのサイズをギリギリに設計しま
したので、トランスと増幅回路との距離が近いため、Baのような大型のプレートを持つ真空管の場合、
シールドコートを施した真空管しか採用できない問題もあります。

そんな訳で、もう少しサイズを大きくして、真空管が美しく見えるような新しいアンプのデザインを考える
ことにしました。ただ、良いデザインというのは非常に難しく、パソコン上のCADだけで進めてもなかなか
上手く行きません。実寸でモックアップを作りながら最終的なデザインを決める必要があります。
まずは、イメージを図面化するところからです。