Wigo 12cm 用オープンバッフルの検討 その2

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SABAツイーターを追加したWigo 12cm ですが、少しの間は良かったのですが、やはり長く聴いているうち
に低域の出方に違和感を覚えてきました。

低域の量としては問題ないのですが、問題は出方です。ゴム毬のように音が圧縮されて弾む感じです。
イメージとしては弾んで掻き消えるのではなく、スムーズに漂うように消えて欲しいのですが。
やはり、オープンバッフルということで左右のバッフルの影響が大きいようです。もちろん、この左右の
バッフルがあるおかげで、12cmのユニットとは思えない朗々とした低域が出てくるわけですが、ちょっと
面積が大きいようです。または、もう少しフロントバッフルの幅を広くして、共振周波数を下げる必要が
あるようです。

さて、オープンバッフルを作り変えれば問題は解決できますが、それはちょっと大変なので、以前から
試してみたいと思っていました実験をすることにしました。

基本的に、低域は左右のバッフル間での共振を利用して増強しているわけですから、共振を起こしている
バッフルにスリッドを入れたら、そこから幾らかの音が抜けて、低域の量感は幾分減るものの音抜けが良
く広がりのある低域になるのではというものです。

ということで、早速左右のバッフルにルーターを使って幅7mm、長さ15cm程度のスリッドを開けてみました。

まずは、片チャンネルのみスリッドを開けて音を確認してみましたが、これがなかなか効果があります。
僅か15cmのスリッドですが、ゴム毬のような低域は一気に消え、中域から低域にかけてスムーズに広がる
ようになりました。低域の量という意味では、若干減ったように感じますが、全体的な能率が上がったようにも聴こえます。
また、音の抜けが良くなったために高域まで、良く伸びるようになり、今度は、ツイーターを追加すると
違和感が出るようになってしまいました。これは思わぬ効能でした。

このスリッド、なかなか面白いです。スリッドの長さとか本数を調整できるようにすれば、曲に合わせた
り、リスニングルームに合わせた調整ができるようになると思います。