Telefunken RE604 後期型 初期ナス管

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Telefunken RE604 後期型 初期ナス管

今日、ご紹介するのはTelefunken RE604 の後期型のナス管です。
RE604 の初期型につきましては、以前、三回にわたってご紹介しましたが、今回から後期型を幾つか紹介
しようと思います。
まず最初は、後期型初期のナス管です。製造は、1940年代と思われます。


RE604は、この後期型から幾つかの大きな改良が施されています。まず、グローブの形状がRS241と同じ
ベースの上のところで括れが入ったものになり、それに伴い少し背が高くなりました。
ずんぐりした形状から少しスタイリッシュな形状になりました。
ソケットベースは、初期型後期のものと同じ細ベースですが、ピンは割ピンから通常のピンへと変わって
います。

内部構造では、プレートの形状がこれまでの楕円型から角のある長方形型に変更されました。
プレートの形状が変わった為、プレート補強用に付けられた補強リブも=型に変わっています。
また、プレートへのコーティング材も変更されているように思います。

管頂にあるテレフンケンロゴは、新しい<>タイプに変わっています。

このRE604 には、奇跡的に元箱なども残っており、資料的にも価値があると思います。


この後期型から、最大プレート電圧は200Vから250Vへとアップされ、一般に知られているRE604の規格に
なります。(但し、最大プレート損失は12Wから10Wに変更されていますので注意が必要です)


RE604後期型の規格
Ef=4V
If=0.65A
Ep=250Vmax
Wp=10Wmax
Rp=1.4KΩ
μ=3.5