RE604 ST管の音を聴く その13

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今日は、昨日、改修作業が終わったアンプの電圧確認からです。
一台目は、電源トランスの出力電圧に間違いがありましたが、今回は、その辺も漏れず
確認してありますので、大きな問題はないはずです。

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各電圧の確認からフィラメント電圧の調整まで、特に問題なく無事に終了。

早速、真空管を挿して音楽を聴きたいところですが、安全の為、まずはエージングです。
RE604 とAa を挿して、5-6時間程度でしょうか。途中、雷でコンセントを抜きましたから
もう少し短いかもしれませんが、フィラメントだけ点灯させエージングを施しました。


さて、それではステレオでの音出しです。(スピーカーはWigo 13cm)

真空管の組み合わせは、出力管RE604、ドライバー管Valvo Aa、整流管Telefunken RGN1064。
整流管をRGN1064に変更しことで、+B電圧が10V程度アップしています。
Philips 1805 とTelefunken RGN1064 は同等管とされていますが、RGN1064の方がインピーダンス
が低いようです)

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やはり、オール直熱管というのは、基本的に浸透力というか透明感があります。
クオリティーとは、ちょっと違うんですが、そういう雰囲気を持っています。

この真空管の組み合わせでは、ゆっくりしなやかに音楽が進行して行きます。
低域から高域までバランスよく、気持ちの良い音楽を聴かせてくれます。

巷の噂では、Valvo Aaは、Siemens Aaよりかなり評価が低いのですが、このアンプでは全然問題
ないです。全て条件が違いますから、巷の噂を鵜呑みにするのは危険です。
真実は自分で確認したことのみです。


さてここで、スピーカーをKlangfilm KL42006 に繋ぎ変えて聴いてみます。

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何だかKL42006 との組み合わせは、凄くいいです。
今まででベストマッチかもしれません。当時はRE604とKL42006は可搬型システムなどで実際に
組み合わされていた物同士ですから、当然かもしれませんが、それにしても音のバランスがピッタリ
それに加えて楽器の繊細な表現を正確に歌い分けるところは、聴けば聴くほど気持ちが良いです。
昔の技術者の方は相当耳がいいです。


明日は、もう少しこのアンプで真空管の組み合わせを楽しむことにします。