RE604 ST管の音を聴く その17

異音を出したアンプの各電圧を確認しましたところ、特に問題になるような点は見つかりませんでした。
そこで、RE604をST管に変えて音出しをしましたところ、異音が出ることなく問題ありません。

やはり、ナス管のRE604に問題があったようです。ソケットベースの半田不良も考えられますので、念の
ために、一度、半田にコテを当ててリフレッシュします。


それでは、再度、アンプに挿して動作確認をして見ます。

プレート電流を確認すると、33mA近く電流が流れています。確か当初は29mAだったはずです。
やはり、半田不良があったのか?と思いながら、暫く電流値を観察していましたら、徐々に電流値が
上がって行くではありませんか。10分ほどで35mAまで上がりましたので、確認のためにスピーカー
を接続してみましたが、特に異音は出ていません。

現状では確信はありませんが、ガスが少し出ているのかもしれません。
そこで、もう一度、フィラメントのエージングを行って様子を見ることにしました。



約5時間ほどフィラメントのエージングをして、再度、プレート電流を測りましたら、電流値は31mA程度
になっています。やっぱり怪しいですね。

また10分ほど観察していましたら、32mAに近づ来ましたので、一端、電源を落としました。
やはり、ちょっとガスが出ているようです。ただ、フィラメントのエージングで、電流値が落ち着きます
ので、今後のエージング次第では蘇る可能性もあります。

まぁ、古い真空管ですからこういうこともあります。

気長にエージングをして、様子を見ることにします。