ツイーター用平面バッフルの製作 その3

梅雨のこの時期は、天候により毎日出てくる音が違い、調整するにはなかなか厄介な時期です。
 
 
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前回は、片チャンネルだけツイーターを製作したツイーター用平面バッフルに取り付けて、その違いに驚いたわけですが、今回は、残ったもう片チャンネルも専用平面バッフルに取り付けて、ステレオでの確認です。
 
結果、やっぱりステレオで聞いても、断然、平面バッフルに付けた方が自然です。高域だけ(ツイーターだけが)ポツンと空間に置かれたような違和感は、ほとんど感じません。
 
ただ、問題もあります。セッティングがとてもシビアなります。ツイーターとフルレンジ、二つの平面バッフルの位相を調整するのは当然ですが、二枚のバッフルの距離や角度でも音が変わります。そして、左右で4枚の平面バッフルが、正確に同じ位置関係になっていないと、これまた音がばらばらになってしまいます。(1ミリ単位とまでは言いませんが、かなりシビアです)この位置を最良のポイントを探しながら合わせるのは、平面バッフルは移動が楽とはいえなかなか大変な作業です。おまけに雨が降れば降ったで、反対に晴れたなら晴れたで、出てくる音がどんどん変わって行きます。
 
 
やっと、セッティングに大体の目処がついて数日、まだまだ完成などということは遠い話だと思いますが、このLorenzの組み合わせ、途轍もなく魅力的な音を聴かせてくれます。
 
本当に美しいです。クラシック、特に弦楽器の微妙な表現、それと女性ボーカルには魅了されてしまいます。ドイツ系の冷たくて正確な美しさではなく、しなやかな美しさをまとっています。まさか、こんな音が出てくるとは思いませんでした。
 
何時しか、ツイーター用平面バッフルではなく、ユニットの評価になってしまったような気もしますが、ツイーターを平面バッフルに取り付けるまでは、ここまで魅力的な音は出ていませんでしたので、ツイーターを専用の平面バッフルに取り付けた効果は大きいものがあると思います。今まで私の中では、やっぱりフルレンジはフルレンジ一本で聴くのが一番、という概念が強かったのですが、これからは少しそれも変わりそうです。
 
平面バッフル、まだまだこの先に期待が持てそうです。