SIEMENS 14シリーズを再度考える その6
DEWの次は、励磁型のlsp 24pです。
この24pは、14gの磁気回路をマグネットから励磁コイルに変更した(元々励磁型だったものをマグネットに変更したという方が正しい?)ユニットだと一般的には思われていますが、実際に比べてみると、磁気回路以外にも異なる点があります。
その1つが、ボイスコイルのインピーダンスで、14gのボイスコイルは15Ω(DCRで13Ω程度)に対して、この24pのDCR実測値が5.3Ωでしたので、インピーダンスは6Ω~8Ωということになります。
また、コーン紙に使用されている紙も14gは緑色系に対して、24pは緑色が目立ちません。
写真で、エッジの部分を見比べると色の違いが良く分かると思います。
また、コーン紙の表面も、14gの方が羽毛のような毛羽立った感じが多いように感じます。
こちらは、14gのコーン紙 エッジの部分が緑色に
両者とも、同じフレームを採用していますので、同じ系統と思っていましたが、もしかしたら生い立ちは違っているかもしれません。
こちらは、24pのコーン紙 14gに比べ表面がツルンとしている
感じです。
この24pは、14gの磁気回路をマグネットから励磁コイルに変更した(元々励磁型だったものをマグネットに変更したという方が正しい?)ユニットだと一般的には思われていますが、実際に比べてみると、磁気回路以外にも異なる点があります。
その1つが、ボイスコイルのインピーダンスで、14gのボイスコイルは15Ω(DCRで13Ω程度)に対して、この24pのDCR実測値が5.3Ωでしたので、インピーダンスは6Ω~8Ωということになります。
また、コーン紙に使用されている紙も14gは緑色系に対して、24pは緑色が目立ちません。
写真で、エッジの部分を見比べると色の違いが良く分かると思います。
また、コーン紙の表面も、14gの方が羽毛のような毛羽立った感じが多いように感じます。
こちらは、14gのコーン紙 エッジの部分が緑色に
両者とも、同じフレームを採用していますので、同じ系統と思っていましたが、もしかしたら生い立ちは違っているかもしれません。
こちらは、24pのコーン紙 14gに比べ表面がツルンとしている
感じです。
音を聴く前に励磁コイルの配線ですが、残っていたオリジナルの配線材の色から極性を判断しました。また、この24pにはノイズキャンセラー用の巻線もありますので、こちらも同様に、オリジナルと思われる極性で接続してあります。
次に、励磁コイルに流す電流ですが、励磁コイル側面のラベルに70mAと記載されていますので、本来は、記載の通り70mAで試すのが正しいと思いますが、製造から60年余り経過していますので、その点を加味して65mA で試聴しました。
励磁コイルの水抜き?について。誰に聞いた話か忘れてしまいましたが(多分ドイツのコレクターだったと思います)、「長い間使用されていない励磁コイルの場合、コイルに使用されているエナメル線のエナメル質に湿気が入り込んでいる場合がある。最初に使用する場合は定格の半分位の電流を流して、ゆっくりコイルを温めてエナメル質の水抜きをするのが賢明だ。そうしない線材同士でショートを起こし励磁コイルが壊れる」という話です。真実かどうかは分かりませんが、古いものである以上安全を考え、私も使用する前は、数日をかけて水抜きをするようにしています。