マイク用プリアンプ -実験用アンプの制作 フレームの取付けと調整-
今回は、前回制作した木製フレームとアンプ本体を合体させます。これで、いくらかでも安定するでしょう。
まず、ACインレットとフューズホルダーの取付けは、こんな感じ。
そして、木製フレームにアンプ部を合体。
実験用アンプも、なかなか立派になってきました。
さて、座りが良くなったところで、早く音を確認したいところですが、その前に、現段階での初段ECC84カスコード回路の動作状態を確認しておきます。
電源+Bの電圧は、150V、回路に流れる電流は3.7mA。左右チャンネルとも、各数値ほぼ同じ値を示しています。
この状態で、入力信号が100mV~150mAあたりから、カスコード回路特有のクリップが始まりますが、マイクの出力は、1mV~10mVとされていますので、10倍程度の許容があれば問題ないでしょう。(実用段階で問題が出るようなら、再度見直します)
一つ気になるのは、出力波形も左右共に問題ないのですが、ゲインを確認すると何故か左右で違いがあります。Lch、25に対して、Rch、16。これは、真空管のばらつきとはどう考えても言えない差です。
再度、抵抗値など確認しましたが、間違いはありませんし、配線も間違っていません。そもそも、回路中の各電圧電流は、ほぼ同じなのですから、間違いがあれば数値にも違いが表れるはずです。
動作は正常なのにゲインが違う? 不思議な話です。
毎回毎回、なぞ解きは面白いものです。
まずは、一つ一つ、初めから確認することしましょう。