I/V変換用トランスを制作中

今日は、朝から雪交じりの雨。時々、雪が本降りになり、庭は今季初めて銀世界となりました。それにしても、今日も寒い!

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ここ暫く、DSD原理基板の調整と同時進行でDSD1794ADD基板に接続するI/V変換トランスを試作しています。色々な方のDACの制作記事を拝見していますと、DAC出力をトランスで受けている方が多いことに驚きます。私は、真空管アンプでトランスには何時もお世話になっている立場ですが、最新のデジタルにトランスが使われるというのに、なんか面白さを感じてしまいます。で、実際どんなトランスが使われているか検索してみますと、皆さんマイク用などの入力トランスを使用されています。多分これらのトランスは、電圧変換を基準に作られたトランスで、電流変換の事は考えられていないと思いますし、実際に検索しても電流変換専用とされるトランスは見当たりません。そこで、実際にDACの電流出力をターゲットにしたトランスを作ってみることにしました。
 
トランス作りは、真空管アンプの出力トランスを友人と一緒に作っていますので慣れているつもりでしたが、電圧ではなく電流を基準にしたランスは初めて、何もかが逆な上に出力は電圧を取りだす訳ですから、頭の中?????だらけ。最初は、出来上がったトランスをDACに取り付けて出力を確認する度に、予定とは全く逆の結果が出ることばかりで困惑しました。
 
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写真にあるトランスは、試作品の一部です。電流出力は出来るだけ低インピーダンスで受けた方がよいということで、プライマリを15Ω~20Ω程度のDCRに下げています。
 
まだ試作段階ですが、大変素晴らしい音を奏でるトランスが出来上がってきてます。原理基板も良いですが、こちらも捨てがたいものを持っています。