エレクトロアート製DSD原理基板を味わいつくす。

エレクトロアート製のDSD原理基板、最初の音出しからとても良い音を奏でてくれます。今回、友人の物も含め2台を制作しましたが、比較をするためにアナログ部に使用する抵抗を、一方は一般的な1/4Wカーボン抵抗、もう一方はオーディオ用1W金属皮膜抵抗で組み上げました。それで、この1Wの金皮を使用した基板の方がとても素晴らしく、もうこれで十分、これ以上何を望むの?というくらい良かったのです。
 
でも気になるのが、これが最上なのか?もっと良くなる要素があるのか?いろいろ確認したくなります。確かに、出来る部分は制作する段階で改良しています。それらが功を奏しているとも考えられますが、使用しているOPアンプはナショナルセミコンダクタのLME49720NAで、特別高価なものではありませんでしたし、アナログ屋の眼から見るとまだ気になる部分が色々あります。ここは技術屋の性分で確認しないと、どうにも気が済みません。
 
そんな訳で、音が素晴らしかった1W金皮バージョンを友人に渡し、私はリスニングルームと作業場を往復する日々が始まりました。
 
因みに、友人は半年前にエソテリックの高価なSACDプレーヤーを購入したばかり、これからはSACDをメインにしようとソフトを揃えていたのですが、このDSD-DACで状況は一変。サブのはずのPC音源がメインを食ってしまって、エソテリックを聴けなくなってしまったそうです。エソテリック、確かに音は高解像度で美しいのだけれど、それだけ。今回制作したDSD-DACは、音楽を聴いていて楽しいし、長時間聴いても全く飽きないそうです。
 

まずは、抵抗の違いだけでかなり音の差が出ましたので、他のオーディオ用と称される抵抗を試してみることにしました。そこで、最近、ネット上で話題になっているニッコー、タクマン、利久といったところを幾つか購入してみました。
 
で、ここで一つ問題が、この原理基板、両面スルーホールの基板なので、部品交換がやたらと面倒。下手をすると抵抗一本交換するのに何十分もかかってしまいます。これではどうにも効率が悪く、基板も痛めてしまうので、何かいい方法はないかと探していましたら、面白い道具を見つけました。半田コテと吸い取り機が合体した、サンハヤトの はんだシュッ太郎 HSK-100。なかなか評判がよさそうなので、楽天から購入。到着を待つことにしました。

長くなったので今日はここまで、続きは次回へ。