LEIPZIG L2152P 30cmフルレンジスピーカー その後の後

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LEIPZIG L2152P 30cmフルレンジスピーカー

このスピーカーを聴きだして数週間が経過しましたが、ずいぶんと変わりました。大化けです。

エージングの途中で気づいたことは、このスピーカーは正相と逆相で音がまるで異なるということです。
通常の正相(音を押し出す方向)では音が全体に散漫になり、特に高域は音が薄れてなんとも物足りない
ものでしたが、逆相(音を引く方向)にすると一変、音は全体に輪郭がしっかりして、高域もピントが
合ったように粒立ちがよくなり、まったく不足感を感じなくなります。 不思議なユニットです。

その上、このユニットはユニット裏側の空間の影響を非常に受けます。平面バッフルは低域を稼ぐために
左右を少し後ろ側へ折り込んでいたのですが、その折込み部分の反射で音が濁ってしまいます。そのた
め今は、一枚の平面パネルだけになっています。それでも、低音は、まったく問題なく豊かに鳴ります。


この状態で、しばらく聴いていたのですが、さらにエージングが進むにつれて、今度はこの逆相の状態
ではエネルギーが強過ぎきつく感じるようになってきました。そこで、逆相にしていたのをもう一度、
正相に戻しましたところ、エネルギーが薄くなってバランス的によくなってきました。


結局のところ、今は正相で落ち着いていますが、さらにエージングが進むことによって、さらに音が変化
するのかは、今のところ想像がつきません。
ただ現時点で言えることは、シングルコーンにもかかわらず、高域は伸びていますし、低域も十分過ぎる
ほど伸びています。最初、好き嫌いがはっきりしたユニットだと感じていたのですが、今では、好き嫌い
もなく大変よくできたフルレンジユニットになってしまいました。30cmのシングルコーンユニットで低域
から高域までバランスよく再生するなんて、信じられないユニットです。