RE604 ST管の音を聴く その9

さて、ハム対策ですが、順番にノイズの流入場所を探してゆきます。

まずは、ドライバー管を抜いて、出力管だけで出力波形を確認してみます。
今回のアンプは、出力管のフィラメントを半端整流で得たDC電圧で点灯していますので、
その辺に問題がある可能性があります。

確認の結果は、ハムバランサーの調整で、ほとんどハムはなくなります。
流入は、ここではないようです。

次は、出力管を抜いてドライバー管を挿し、ドライバー管からの出力波形を確認してみます。

確認の結果は、リップルの乗ったハム波形が出ています。

おかしいですね。ドライバー管は定電圧電源を入れていますから、フィラメントからの流入
基本的にないはずなのですが。
とりあえず、定電圧電源の出力電圧をオシロで確認してみます。

結果は、立派にリップルが乗っているではありませんか。

この定電圧電源も以前のものをそのまま流用していますから、壊れていることも考えられます。
ただ、出力電圧は正常に出ます。
回路はシンプルなので、一つ一つ部品を確認して行きます。

おかしいですね。どの部品も壊れていません。それなのに出力にリップルが乗る。不思議です。


もう一度、頭を整理して、調べることにします。