RE604 ST管の音を聴く その14

今日は、完成したRE604アンプの整流管をRGN1064からRGN2004へ変更して確認を取ってみました。

まず、+B電圧ですが、RGN2004に変更することで、さらに電圧が上がり267V前後になりまあした。
このときのプレート電流は36mA 前後、バイアス電圧は36V前後となりますので、実際のプレート
電圧は230V前後となります。なかなか良い数値です。


期待を込めて、早速、音出しです。

・・・・・。

期待とは裏腹に、ちょっと重くなりました。昨日までの繊細な表現も影を潜めてしまいました。
整流管のエージング不足も考えられますので暫く聴いていましたが、やはり印象は変わりません。

ここで、Valvo Aa からSiemens Aa に変更してみることにしました。
Siemens Aa は、昨日のRGN1064 では、中高域にエネルギーバランスが移り、とても艶やかな
印象になる反面、微妙な表現が雑に感じましたが、RGN2004との組み合わせでは、重い感じが
なくなり、一気にバランスが良くなります。音の抜け、広がり、ともに良くなります。
この組み合わせも、なかなか良い音を聴かせてくれます。

どちらの組み合わせが好みかと聞かれれば、RGN1064とValvo Aa との組み合わせを取ります。
出力に執着しなければ、プレート電圧が低い方がRE604にとっても優しいですし、フルレンジ
と組み合わせたときのフィーリングが良いです。

ただ、RGN1064がメッシュプレートに対してRGN2004は板プレートですので、RGN2004がメッシュ
プレートであれば、また違った結果になるかもしれませんが、欲を出せば切がありません。


友人が、今度はナス管のRE604を聴きたいと言い出しましたので、このまま勢いで、明日は、
ナス管をセットしてみたいと思います。