RE604 ST管の音を聴く その15
無事、RE604 ST管の音を聴かせることができて、めでたし、めでたし、で終わるところでしたが
「ここまで来たら、やっぱり、ナス管も聴いておきたい」と友人が言い出しました。
アンプを改修している時点で、当初の思惑とはだいぶはずれ全面改修となったこのアンプですから
それもいいかと(ずいぶんと手間が掛かりましたから、自分も聞いてみたい)、RE604のナス管
(後期型初期のナス管)を引っ張り出して来ました。
このナス管達は、我が家にやってきてから一度も動作をさせたことがない球(一本はユーズド品、
もう一本は新同品)なので、一日をかけてじっくりフィラメントのエージングを行いました。
先ほど、エージングの終わった2本のナス管の電流値を測ってみましたところ、ユーズド品は、
約28mA、新同品は、約36mA。この時のプレート電圧(実行値)は約205Vです。
新同品は、ナス管としてはちょっとエミッションが良すぎ?
2本で値にちょっとバラつきがありますが、現在では同じナス管で電流値を揃えるのは大変なこと
なので、この2本を使ってステレオとします。
今日は、ずいぶん遅くなってしまいましたので、軽く確認程度の音出しです。
・・・。
まずは、無事に音が出て、ほっと、一息。
ST管とは、違います。(規格は同じでも、全く別物ですから、当たり前と言えば当たり前)
ナス管を聴いてしまうと、ST管には戻れないです。(ST管にはST管の良さがあるのですが)
一つ一つの音が輝きを増して、音楽が生き生きとしてきます。
もう少しゆっくり味わいたいところですが、続きは明日にします。