Siemenes 6S Ela 3227 20cmフルレンジスピーカー(VACマグネット)

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Siemenes 6S Ela 3227 20cmフルレンジスピーカー

先日、コメント欄でSiemens 6Ruf lsp 22a と14gの音の違いについてご質問いただきました。
私が22aを所有していたのは10年ほど前のこと、当時は平面バッフルではなく密閉箱に入れていました
ので、その印象しか残っていせん。もし、22aを今のような平面バッフルに搭載したなら、いったいど
んな音を聞かせてくれたのだろう?と急に聴いてみたくなりましたが、私はずいぶん前に22aを手放し
てしまいましたので、テストすることもできません。

ない物は仕方ないと半分諦めていたのですが、そういえば、22aと同時期に作られたユニットが、まだ
あったことを思い出しました。

雨の今日、外の仕事は何も出来あせんので、倉庫を探してみましたところ、見つかりました。
型番は6Esl 3227 写真のように、ドイツ製らしく何の飾り付けのないユニットです。このユニットは、
数本を並べて劇場のPAに使用されたり、館内放送や小学校の校内放送などにも使用されていたユニット
です。

22aは、主にラジオなどのホームユースが活躍の場でしたので、単純に比較はできませんが、両者とも
1960年代初頭に活躍していたユニットですので、何らかの共通点はあると思います。


早速、14gに替え平面バッフルに取り付けて、音を聴いてみました。

3227は、シャープで切れの良い音です。14gと比べると上にも下にもレンジが伸びていますし、バランス
も申し分ありません。ある意味、Siemens 20cmフルレンジスピーカーの完成形のような気がします。
過不足なく良く出来たフルレンジスピーカーですが、ただ、目的がPA用途の為か、色気みたいなものは
ありません。

手持ちの14gには1951年のスタンプがありますので、およそ10年のギャップがあるわけですが、音の歴史
を見るような気分です。