フルレンジスピーカー、SIEMENS 14シリーズを再度考える

ドイツの20cmフルレンジスピーカーを考えたとき、まず最初に名前が挙がるのがSiemensの6Ruf-lsp-14g(一般的には14gの愛称で呼ばれることが多いので、以後14g)だと思うのですが、この14g、その原型が登場したのは戦前のことになります。その後、幾多の改良が施され60年代近くまで製造された、たいへん息の長いユニットです。
 
このブログでも、過去に14gのDEWマグネットのタイプと、比較的初期のフィールドコイルを搭載した24pを紹介していますが、まだ、長期にわたって聴き込んだことはありませんし、直接、比較したこともありませんでした。
 
また、長い間、製造された中で、年代により音作りに変化があったのかどうか、そんなところにも興味が湧きます。(多くのバリエーションが存在する14シリーズですので、全てを検証することは流石に無理ですが)
 
ドイツのヴィンテージユニット好きとしては、SIEMENSの14シリーズをもう少し掘り下げてみないと始まらないといった思いはずっとあったのですが、情報だけが先行した興味深いユニットが沢山ありましたので、ついつい後回しになっていましたが、今回やっと、重い腰が上がりました。