マイク用プリアンプ –入力の回路を決める-

しばらく放置状態となっておりますマイク用プリアンプです。(申し訳ないです)

放置状態といっても制作を止めた訳ではありません。4月に入り農作業の方が忙しくなり、水面下でこっそりと作業を進めておりました。
 

さて、4月の段階では、大まかなスペックを決めるところまで進んでいましたので、は実際に回路を決めて行きます。
 
まず今日は、入力です。マイクの出力はバランス出力ですので、入力もバランスで受けるのが良く、そうなるとトランスを利用することになります。ただ、このトランスが曲者で、調べてみると高価なヴィンテージ物から安価な現行品まで結構な数があります。また規格も色々で、どれが良いか全く分かりません。ここら辺は、依頼者の好みもあり相談が必要なので、まずは、入力トランス無しで回路を考えることにします。
 
そして、次が1段目に使用する回路ですが、ここはMT管ECC84によるカスコード回路を採用します。カスコード回路自体は、このアンプを依頼した方の希望でもありますので最初から採用が決まっていたのですが、使用する管をどれにするかは悩むところです。当初は、今まで使用したECC8100やECC88系にしようとも思いましたが、色々試してみたいというところもあまして、今回はECC84を使用することにしました。(余りに結果が悪ければ、途中で変えるかもしれません)
 
以下がラフスケッチですが、回路図と配線図です。

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手書きなので分かり辛いですが、こんな感じです。
といっても、あくまで最初の叩き台ですので、多分、途中で変わると思います。