SIEMENS 14シリーズを再度考える その5

月曜から庭木の剪定を始めたのですが、日が落ち始めると一気に気温が下がって、結構寒い。それが原因かどうか分かりませんが、鼻風邪をひいてしまいました。おかげで眼もショボショボしていけません。
 

Siemens の14シリーズですが、前回は、製造年の話題だけでDEW搭載の14g試聴するところまで話が進みませんでしたので、今日はその続きです。
 
実際に聴き比べるまでは、マグネット会社の違いだけでそんなに音は変わらないだろうと思っていたのですが、実際に聴いてみると基本路線は同じでも雰囲気が随分と違って驚きま
 
最初は、ジャズから聴き始めたのですが、DEWマグネットを搭載した14gは、ブラシやシンバルが、VACのタイプより明確にリズムを刻みます。AVCでも、ジャズは悪くなく良い印象でしたが、DEWの方がジャズに合うといえます。
ただ、高域がく聞こえる分、全体に明るいイメージとなり、低域は幾分抑えられた感じがします。(AVCと比べて、明らかに減衰したような感じはうけませんが)
また、細かく音を聴いて行くと、音一つ一つがAVCよりソフトフォーカスに感じられます。そのため、全体として柔らかい印象となり、音像もAVCの時より大きく感じられます。
クラシックのシンフォニーなどを聴くと、この柔らかさが私としては気になる点で、ちょっと物足りなさを感じてしまいますが、バイオリンソナタなどは、こちらのDEWの方が良い印象を受けますので、この辺りは、音楽によって賛否が分かれるところです
 
よくドイツ系ユニットは固いといわれますので、固さが気になる方はこちらのDEWの方が受け入れやすいと私は思います。高域は明確なのに、全体的にはソフトフォーカスで柔らかい。ある意味、絶妙のバランスなのかもしれません。

総じて、DEWの方が、オールマイティー色々な音楽を楽しめると私は思います
それにしても、製造された代はほぼ同じ。搭載しているマグネットが違うだけで(だと思われる)、一体何なんでしょう。マグネットを追う金属部の違いでしょうか?それとも磁気回路の構造が違うのでしょうか?それとも重さ?興味深い所です。