マイク用プリアンプの制作 -ファンタム電源-

ファンタム電源をネット検索してみますと、電圧48Vでインピーダンスが3.4KΩというのを見つけました。回路方式は乾電池を使ったものから定電圧ダイオード(ツェナダイオード)である程度安定化させたものなど様々です。また、マイク側を検索してみますとファンタム電源は10V~48Vまで使用可能などなど、現在は色々な電圧で使用できるマイクが多いようです。(どうやら、マイク側にレギュレターが入っていて、規定の電圧を得ているようです) それなら、48Vなんて中途半端な高圧でなくてもいいのではと思うのですが、そういう規格になっているので仕方ないと言われれば、こちらとしては文句は言えません。実際に我が家での生録会で使用したマイクも9Vの乾電池でも動作するものでしたが、友人曰く「電池は音がひ弱で駄目」とのことでしたので、ここは規格に従って48Vの安定化電源を搭載するしかありません。
 
それでは安定した48Vをどう得るかですが、まず問題は48V です。48Vを取り出せる三端子レギュレターがあれば簡単なのですが、三端子レギュレターといえばせいぜい30Vまでで48Vを取り出せるレギュレターは聞いたことがありません。ツェナを幾つか並べて簡単な安定化電源を組むことも考えましたが、ある程度リップルを抑えようとしますと回路が複雑になってきます。(どの程度のリップルが許容されるのか不明の為、落とし所が難しい)
 
何か良い方法はないかと検索していましたら、使えそうな三端子レギュレターをデジットのブログで見つけました。定番LM317のハイボルテージ版、LM317AHVTです。57Vまで取り出せるということですので、これなら、簡単に電源を組むことが出来ます。まずは、この可変型三端子レギュレターを使って電源を組み、もし駄目なら、また他の方法を考えることにします。まずは現物を取り寄せて、安定化電源を組んでみましょう。
 
で、届いたのがこちら、当然ですが見た目LM317と変わりません。
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さて、次は基板に電源を組む訳ですが、たまたま、以前購入した安定化電源キットの基板が使用せずに残っていましたので、これに組むことにしました。
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部品点数はしれてますので、制作は簡単。(注意点は、耐圧100V以上の部品を使用している位です)
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こんな感じです。
あとは、実際にファンタム電源に使用してみないと分かりませんので、ひとまずファンタム電源は終了。次は、モニター用のヘッドフォンアンプです。