エレクトロアート製DSD原理基板を味わいつくす。 その3

引き続き抵抗ですが、今度は、ライン以外フィルター部分など使用した場合です。普通は、ラインに入れた時とあまり変化がないと思われるかもしれませんが、違った結果になることもあるので念のためと、違った銘柄の抵抗を組み合わせることで、さらに上を目指すことが出来るか確認したかったのです。
 
一つ一つの場所に分けて、記載すると長くなりますので、まとめてみると、以下のようになります。
 
まず、タクマンの1/4W金属皮膜タイプ。ラインで使用した時とさほど変化がないように感じました。落ちつていて、ゆとりのある音ですが、ラインの時と同様、少し違和感のある音となりました。この抵抗は1Wの物もあるようなので、機会があればそちらも試してみたいと思います。
 
次は、ニッコームの1/4W金属皮膜。こちらもやっぱりラインで使用した時と感想は変わりません。やはり中高域は良いのですが・・・。

抵抗を変えては、エージングして試聴をする、を繰り返していますが、変化がないと、段々、空しくなってきます。
 
次は、利久の1/4W金属皮膜。100本300円の物です。ここにきて、ちょっと様子が変わってきました。こちらラインでは、無難な音を示していたのですが、フィルター回路などに入れると、音が縮こまってしまいます。音が気持よく伸びてくれませんので、音楽を聴いていて楽しくなれません。良い方向になればと期待していたのですが、残念。
 
次は同じく利久の超精密級1/4W金属皮膜抵抗です。この抵抗には期待していたのですが、ラインの時とは変わって、高域がキンキンとキツイ音になり、あの美しい高域はどこかへ行ってしまいました。バランスも崩れてしまい、こちらもちょっと残念な結果に。なかなか思うようにはなってくれません。
 
最後は、1W金属皮膜抵抗ソリストです。この抵抗は、ラインで使用した時とほとんど変化がありません。全体に大きな癖もなくバランスも良く安心できます。ライン以外は、この抵抗で決まりです。
 
最後は、それぞれの特徴を生かした組み合わせを見つけようと試みたのですが、何故か悪い特徴は消えず残ってしまいます。(良い特徴は簡単に消えるのですが)今回、場所ごとに抵抗を入れ替えて行き、最良の物を残して行ったら、どこの部分も最後まで残ったのはソリストでした。唯一、FiHi調に美しい音を求めるなら、最後出口の220Ω1本だけを超精密抵抗の利久にしてもよいかな、と思うぐらいです。ただ、ソリストの方が生々しい音を出してくれますので、やっぱりオールソリストが今のところのベストです。
 
次は、やっぱりOPアンプでしょうか?OPアンプを変えるだけで、音が変わるというのも技術屋としては面白くないのですが、今は、高価なOPアンプが各社から出ていますので、本当に違うのか、ちょっと試してみましたので、その結果です。