美味しい甘酒作り。

昔、私がまだ小さい頃、冬になると祖母が自家製の甘酒をよく作ってくれました。その祖母も随分前に亡くなり、今は甘酒はスパーに行けば買える時代です。
それに、甘酒が飲みたくなるのは、この冬の寒い時に数回ですから、わざわざ自家製の甘酒を作るという発想はありませんでした。それが、最近の発酵食品ブームとでもいいましょうか。発酵食品への評価が高くなり、甘酒はなんでも「飲む点滴」というそうで立派な健康食品です。
 
昔は子供のおやつ代わりのものでしたが、それが健康食品とは時代も変わったものです。そういう私も健康が気になる年齢になってきましたので、それではひとつ昔懐かしい自家製の甘酒を作ってみようと思い立ったのです。
 
自家製なら保存料などが入ることもありませんし、材料の米も自家製で安心です。麹は、毎年自家製の味噌を作るときに使う、地元の味噌蔵さんが販売しているものが手に入ります。やはり地元のお米を原料としている麹です。
 
用意する材料は、もち米3合に麹300g。あと温度計があると温度管理に便利です。
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作り方はネットを調べればいろいろ出てくると思いますが、私の場合、もち米を釜で3合炊き、炊きあがったら軽くかき混ぜながら温度が70℃位になるまで待ちます。
 
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70℃位になったら、麹を加えてざっくり混ぜます。(混ぜにくい時はお湯をさしながら混ぜるといいです)混ぜ終わったら蓋をして、釜ごと大きなタオルで包んで1時間ほど寝かせます。
 
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1時間たつと温度が45℃位に下がっているので、弱火にかけて(この時期はストーブがあるので、私はストーブの上に置いて温めています)60℃位になるまでかき混ぜながら熱します。そして再びタオルで包んで1時間寝かせます。
 
この工程を3回ほど繰り返すとかなり発酵が進んで、中は甘酒状態でとろみと甘さが出てきます。ここからさらに、タオルに包んでコタツにでも入れておけば、5時間後にはさらに甘みが増して甘酒の完成です。

後は、お好みの濃さに水で溶いて沸かせば、美味しい甘酒の出来上がりです。この甘酒を飲んでしまうと、市販のものはもう飲めません。

もう五回ほどつくっていますが失敗しないので、多分誰でも作れると思います。