Telefunken RE604 初期型1930年製

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Telefunken RE604 初期型1930年製

前回に続き、ドイツを代表する民生用出力管Telefunken RE604です。
前回は1920年代のRE604をご紹介しましたが、今回は1930年に製造されたものをご紹介します。

ヨーロッパの真空管は、年を負う毎に少しずつ改良が加えられて行きますので、同じ型番でも製造年代
によって仕様や構造が異なります。このRE604も製造年代により仕様や構造が進化して行きます。

今回の1930年製造(1枚目の写真で確認できると思いますが、管壁に1930年の印刷が残っています)
のものは、Telefunkenのロゴが管上部へと変更されています。(19020年代は管壁に印刷)
ロゴの中には管種も印刷されていますので、多分、管壁の印刷では管種を確認するときに不便だったので
しょう。それに、管上部にロゴが印刷されていた方が目に付きやすく、宣伝効果も考えたものと思います。

その他の形状(太ベースに真鍮割れピン)や内部構造の変更は、目視では確認することができません。
ただ、ゲッターの飛ばし方に若干改良が加えられているように思います。
そのお陰で内部の構造がだいぶ確認できるようになりました。
大型のニッケルプレートなど、大変美しい作りとなっています。

規格については変更が無く、前回紹介した最初期型と同じです。