平面バッフルについて その3

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今日は、平面バッフルを全く逆さまにして音を確認してみました。

スピーカーと床面との距離は、前回のバッフルを横に倒したときとほぼ同じ位置ですが、こちらの方が断
然、音の抜けが良くなります。(やはり、音の抜けに対してはバッフル面と床面との接地面を、あまり広くしない方が良さそうです)また、スピーカーの取り付け位置が低く機械的に安定しているために、前回
の横置き時と同様に低域は安定しています。ただ、少し解像度が落ちます。
スピード感もかなり戻ってきましたが、音が少し窮屈なのと、ノイズ成分が増えたようで音楽を聴いてい
ると、どうも落ち着きません。おそらく、ユニットが床に近いために、床からの反射が多くなった影響で
しょう。また、床には色々な障害物がありますので、それらに直接音が反射してノイズ成分が増えている
ことも考えられます。

スピーカーの取り付け位置をもう少し上方向へ持って行けば、どこかで低音の安定感とスピード感、ノイ
ズ成分など両立できるベストポジションが見つかるはずです。ただ、確認のために何枚もバッフルを作る
ことは、ちょっと厳しいので一工夫しなければなりません。


よくオーディオ専門書などでは、スピーカーの取り付け位置はリスニングポイントの耳の高さと同じにす
るようにと説明してあります。たぶん高域成分をよく聞き取れるようにするためと思われますが、今回、
色々テストをしてみると、どうも高域と取り付け位置は、あまり関係ないように思います。ユニットの取
り付け位置が下で、どうしても高域が聞き取れないというならば、少しバッフルを傾けてリスナー方向へ
向けてやればすむ問題です。むしろ音のバランスをとりながら、機械的に安定するポイントを見つける方
が結果的に良いと思います。

今回使用しているバッフル材は28mmの米松合板で、かなり重量がありしっかりしていますが、それでも
30cmユニットを上側に取り付けるとコーン紙の振動(この場合は低音)によりバッフルが振られ、音に影
響が出ます。
言い換えれば、バッフルの固定方法によっても、音に与える影響に違いがでるということですので、そこ
ら辺も確認してみる必要がありそうです。