Siemens 6Ruf-lsp-14g 20cmフルレンジスピーカー（DEWマグネット）
この一ヶ月ほど、ケルティングの20cmユニットを聴いていましたが、友人がそろそろ別のユニットに
変更しろと言うので、Siemens 6Ruf-lsp-14gを引っ張り出してきました。
ケルティングは、程よくエージングが進み、とても気持ち良く聴いていたのですが、後ろ髪を引かれ
る思いです。ケルティングは、近日、改めて専用のバッフルを作りたいと思います。
さてSiemens のフルレンジユニットですが、過去の記事を見ましたら、同社のユニットを紹介するのは
今回が初めてなんですね。今までに、幾つか紹介していたように思っていたのですが、何だか不思議な
気分です。
この6Ruf-lsp-14gげすが、ドイツのヴィンテージユニットにおいて、20cmフルレンジスピーカーの
最高傑作とよく紹介されます。また、ある意味、Siemens ユニットの原点ともいえるユニットです。
この14gは、基本設計がよいこともあって比較的長い年月製造されていました。そのため、その年代
により搭載されるマグネットに幾つかのバリエーションがあります。今回、紹介しますのは、初期の
DEW社の大型マグネットを搭載したタイプですが、見るからに良い音を奏でてくれそうな姿です。
ダンパーは、二点止めの蝶型ダンパーが採用され、コーン紙は、少し緑がかったコーン紙で、表面は
しなやかな肌触りを持っています。ボイスコイルからのリード線は、コーン紙に糸で縫いつけてあった
り、細かなところでドイツらしい、良い仕事をしています。
ハイトランジェントのケルティングから、この14gに変更したわけですが、本当に対照的な鳴り方をす
るユニットです。弦楽器を繊細に、そしてしなやかに奏でてくれます。決してトランジェントが悪いわけ
ではありません。（ケルティングが異常に高いだけです）
このユニットで、クラシックを聴くと14gトーンとも言える魔法がかかる気がします。
