Telefunken 25cm フルレンジスピーカー(Oerstitマグネット)

久々にオーディオの話題です。本当は、田植えの準備中にも、幾つか記事にしようと、GW前に幾つか写真を撮り溜めしていたのですが、結局、野良仕事に追われて、写真を整理する余裕もありませんでした。
 
さて、久々にご紹介するフルレンジスピーカーは、Telefeunken の初期アルニコマグネット型25cmフルレンジスピーカーです。型番は不明。
 
このユニットは、前回ご紹介したSiemens 15b よりもさらに古いユニットになり、主にTewlefunke の高級ラジオに使用されていたものと思われます。(ラジオに使用されていたものとして購入しました)
 
搭載されているマグネットは、Oerstit社のリング型マグネットです。このOerstit社はドイツで最初にアルニコマグネットを製造した会社で、後に有名なDEWとなります(DEWと合弁したという話もあり、はっきりしない点もありますが、OerstitDEWは元々関係が深かったようです)。
 
この時代、まだアルニコマグネットが大変貴重品だったころは、ユニットのほとんどが製造コストの面から励磁型でした。その為、Oerstit社のマグネットを背負ったユニットは、初期のシネマ用に幾つか見受けられますが、ラジオ用のスピーカーに搭載された例は大変珍しいと思います。もしかしたら、このユニット、シネマ用にも流用されていたかもしれません。
 
また、サスペンションには大型の三点止め蝶型ダンパーが採用されていますが、素材は紙製となります。Siemens 15bが、樹脂製を採用していたのと比べても、設計が古いことが分かります。
 
このユニットは、ボイスコイルのインピーダンスが、Siemens 15b と同じく15オームとなりますので、音が同条件で比較できる点でも興味深いと思います。
 
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横から見た様子
 
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コーン紙の様子
 
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サスペンションの様子
 
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マグネットの様子。六角形の中にEのマークがOerstit社のマークです。