マイク用プリアンプ –2段目以降の回路を決める-

前回、入力部の回路を決めましたので、今回は、2段目以降の回路を決めます。
 

最初に考えた2段目は、ECC88のSRPPだったのですが、1段目をECC84のカスコードにした関係からECC88のSRPPでは計算上、少々、ゲインが不足します。それに、個人的にSRPPの音は好みに合いませんので、2段目はシンプルにECC88を抵抗負荷で使用し、3段目に出力インピーダンスを下げるため、出力バッファーとしてECC88のカソフォロを入れます

 
ラフスケッチですが、以下が2段目以降の回路となります。変哲もない普通の回路です。(回路内の数値は変わりますので、参考程度です)

イメージ 1
前回の入力段と合わせると、2段増幅に出力バッファーをプラスした3段構成のアンプとなります。(最終的には、これに電源回路が加わり、音量調整用のボリュームも二か所に入りますので、もう少し複雑になります

一つ忘れていました。今回は、依頼者から出力はアンバラスでよいということでしたので、設けていませんが、出力をバランスで出す場合は、出力トランスを設けなくてはいけません。参考まで。

叩き台になる回路図が出来ましたので、次からは制作編に入りたいと思います。