今年のお米は、小作。

ミネアサヒ(うるち米)の稲刈りが終わって今年の収穫を見てみると、無農薬無肥料や化学肥料未使用の田んぼはもちろんですが、例年通りの作り方をした田んぼでも小作となりました。近所の農家さんにも聞いてみましたが、やっぱり昨年より少ないといってみましたので、私の田んぼだけのことではないようです。たぶん、八月後半に雨がほとんど降らなかったのが原因ではないかと思われます。

 

さて、今年のお米作りは「お米作りに自然栽培を」というわけで思い切った実験をしてみたわけですが、その実験結果は燦々たるものでした。

 

実験その1 無農薬無肥料での栽培。いわゆる自然栽培です。 

とにかく田の草取りが大変でした。田植え直後はタイヤチェーンを引っ張って多少の効果が出ていましたが、途中からは草刈り機に専用刃を取り付けて刈っていましたが、それでも追いつきませんでした。

収穫量は、延べ7a~8aの田んぼに作付けして1俵半ほど。通常でしたら6俵ほどの収穫があるはずですから、1/3に届きませんでした。おまけに、この量では乾燥機に入れることが出来ないということで、やむやむ通常米と混ぜて乾燥機に入れることになってしまいました。一年目の無農薬無肥料は大失敗です。

ただ、収穫もありました。数量は少ないですがお米自体はとても綺麗でした。無農薬のはずなのに虫の影響がほとんどありませんでしたし、通常の米が混じってしまいましたが、炊いてみるとお米の風味がより濃く感じられとても美味しかったです。無農薬無肥料の米作りは、三年間は上手くゆかないということですので、あと二年は辛抱しようと思います。

 

実験その2 化学肥料に頼らない栽培。

これは除草剤を一回だけ使用するものの基本的に化学肥料を入れないで栽培するものです。無肥料と異なる点は天然の土壌菌活性剤を使用している点です。

こちらも延べ7a~8aの田んぼに作付けして収穫は2俵半強でしたので、通常の半分に届きませんでした。こちらはもう少し収穫できると思っていたのですが、伸びませんでした。残念。ただ、こちらの米もお米自体はとても綺麗で、無農薬とまではゆきませんが味も良いものでした。収穫量がせめて通常米の8割程度まで上がれば、全てこれに切り替えたいぐらいです。

 

今回、農薬や化学肥料を使わないで栽培してみたわけですが、課題は多いです。米の品質が良いことはわかりましたが、このままでは続けられません。せめて収穫量をもう少し上げる手立てを見つけないと、何ともなりません。来年への課題です。