最初の音出し

6時間ほどエージング動作させ、動作を確認しましたが電圧電流値に大きな変化もなく安定しています。

まだまだ、確認したいことはありますが、そろそろ音出し確認をしたいところです。
全ては、良い音にする為、良い音楽を聴く為に積み重ねてきた作業ですから、最初の音出しは不安と期待
で、なんとも複雑な心境です。早く聴きたくもあり、またその逆でもあります。


早速、前回製作しました出力バッファー付きBaカスコード型プリアンプと入れ替えて、まずはWigo 13cm
フルレンジで聴いてみます。

実にオーディオ的な音です。小さなWigo 13cmが朗々と歌いだします。
パワーでぐいぐい持ってゆくタイプです。
オーディオ的快感には浸れますが、音楽を聴くには疲れます。


次に、Klangfilm KL42006 でも聴いてみます。

イメージは変わりません。むしろ、もっとオーディオ的です。
ハイスピード過ぎて、私にはついて行けません。


一通り聴いての印象ですが、Baカスコード型より、中域から低域にかけて音が充実しているので、そうい
う意味では安定感があり安心できるのですが、高域の伸びとか音消えの美しさは劣ります。
イメージ的には力で音を押し出す為に、かえって空気の抵抗を受けて音が途中で止められてしまう感じです。
もう少し力を抜いて、軽く音を置いてくれるといいのですが。


さて問題はここからです。音の世界から音楽の世界へどう持って行くかです。
毎回そうですが、ここからが長い試行錯誤の始まりです。