300B / NL-50 SEモノラルパワーアンプ

イメージ 1

以前、一度ご紹介しました出力段に300Bを使用しましたモノラルアンプですが、その後、出力段をNL-50に変更して、出力トランスなどの検討を繰り返していましたが、この度、嫁ぎ先が決まりましたので、この機会に動作確認をし、少しまとめてみることにしました。

そもそも、このアンプを製作するきっかけは、以前に少しお話しましたが、友人達の強い要望によって300Bを使用したアンプを作ることになったのですが、ベースになる部分(レイアウトや回路構成など)は2004年頃から、PX25を出力管としたSEアンプとして設計を開始したものです。その後、トランス類を300Bに合わせて設計し直し、300Bでの最初の音出しは2006年の春のことになります。

それから、4年余り色々なテストを繰り返すことになるのですが、この1年半ほどは、出力管を300BからNL-50へ変更し、また出力トランスのコア材を100Wから200Wへ変更し、主に出力トランスの改良を行ってきました。

単純にコア材を100Wから200Wに変更しただけ、と思われるかもしれませんが、コア材が大きくなると、色々な値が変わってきますので、同じように巻いたのでは使用に耐えるものはできません。実際に、最初に出来上がったトランスを聴いたときは、ただ太いだけで反応も鈍く、その音に唖然としました。その為、線種の組み合わせから巻き方まで、変更することになりました。この辺は、大切なノウハウということで企業秘密です。

そんな訳で、ここ半年ぐらいでしょうか、大変気持ちよく鳴ってくれていたのですが、良い時は短いもので、手放すときが来ました。

今まで、色々な改良を行ってきましたので、まずは、各部の電圧を確認して、初期の状態から大きく変わっている箇所がないか確認します。

動作に問題がなければ、嫁ぎ先では300Bを使われるということですので、NL-50用から300B用へフィラメント点灯回路を変更し、300B仕様とします。