Telefunken フィールドコイル型スピーカー分解の図

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Telefunkenフィールドコイルの整備をしたときに、一本のユニットのエッジ部分がフレームから、
完全に剥がれてしまっていましたので、センターダンパー部の固定ネジを外し分解してみました。

ここまで分解することは、この先もないと思い資料にと写真を撮りましたので、ここで少しご紹介
したいと思います。

センターダンパー部の構造は、KlangfilmのKL42006と大変似ています。と言うより全く同じです。
(KL42006の開発には、Telefunkenが関わっていましたので当たり前と言えば当たり前ですが)
固定するネジのワッシャーは、ちょっと特殊で上部が六角になっており、ネジの締め付け時や
取り外し時に、そこをレンチなどで固定することで、ダンパーがネジと一緒に回ってしまって
ねじれないようになっています。

精度も大変良く出来ていて、センターがピッタリ出ています。ギャップ内にゴミが入ったなどの
トラブルがなければ、一生涯未調整でも大丈夫と思えれるほどピッタリです。

ボイスコイルは、KL42006のショートボイスコイルとは異なり普通のユニットと余り変わりません。

このTelefunkenのフィールドコイル部は、Siemensのフィールドコイル部とは異なり、分解すること
ができません。その為、フィールドコイルに問題が生じたときは修理の手立てがありませんので、
その辺が少し残念です。

この先、フィールドコイルに問題が起きないことを祈るだけです。