FOSTEX FE138ES-R を聴く

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FOSTEXの限定フルレンジスピーカーFE138ES-R、最新のフルレンジスピーカーはいったい、どんな物なのだろうかと、発売当初から気になっていたスピーカーですが、ひょっこり聴く機会ができました。
親戚の人が、1本だけですが製作途中のものを、聴いてみる?と持ってきてくれたのです。

私が普段聴いているスピーカーは、半世紀以上前のものがほとんど、作られた時代も環境も技術も、全てが違うわけですから、興味深いところです。

さて、FE138ES-Rの第一印象ですが、昔、メーカーで仕事をしていた時の音を思い出します。性能や特性を飽きなく追い求めていたころのあの感覚です。過度特性が非常に良いことが直ぐに分かります。そして、入力された信号は、全て余すことなく再生しようとする姿勢は見事です。バスレフBOXですで、低域も十分です。

30分ほどは、凄いな~、と思いながら音楽を聴いていたのですが、でもクラシックを聴いていると、やっぱりどこか私の中のイメージと違うんです。音が出過ぎ? 2、3曲聴いたら「もうお腹一杯、もう十分です」って思ってしまうんです。

若い頃なら、きっとこういう音を気に入って使っていたと思うのです。やっぱり、聴く音楽のジャンルも、現在とは全然違いましたしね。(若い頃、クラシック音楽を何時間も聴くことは、まずなかったですから)

今回は、いい経験が出来ました。性能で見たらやっぱり最新のスピーカーは凄いと思います。ただ、メーカーさんに一言、性能はそこそこでいいですから、年を重ねた者の為に、円熟した製品も作ってください。難しいと思いますが、是非お願いします。