2008-01-01から1年間の記事一覧

Klangfilm KL42006用平面バッフル

Klangfilm KL42006用平面バッフル 以前ご紹介した、Klangfilm のフィールドコイル型フルレンジスピーカーKL42006ですが、現在、テスト 用に27mm厚の米松合板で製作した平面バッフルにマウントして使用しています。 米松合板は、昔から音質的にも定評がありま…

TELEFUNKEN AD1 初期型

TELEFUNKEN AD1 初期型 AD1の中では、最も有名というか特異なTelefunken のAD1です。 このAD1の特徴は、他社のAD1と違いRE604同様バリューム昇華型の真空管であることと、その漆黒の図太い ガラスグローブにあります。昔は(1980年代頃)AD1太管といわれ、な…

この三連休は、秋らしくずっと音楽を聴いていました。 秋といっても、まだ紅葉には程遠いですが、 それでも、少しずつ色付き始めました。

椎茸作り

2年前の秋に里山から原木を切り出して、初めて挑戦した椎茸作り。 作業は、切り出してきた原木にドリルで穴を開け、菌を植え付けて蓋をして、 日陰に並べるわけですが、これがなかなかの重労働でした。 椎茸の収穫時期は春と秋の二回、今年の春から少しずつ…

±B電源の配線について

今日は、平滑コンデンサーから出力管への配線についてです。 ここの配線も平滑コンデンサーが±で分かれているために、配線が長くなってしまいますが、黄色ラインで 描いたようにループを小さくする配慮が必要です。可能ならば±のワイヤーを軽くツイストする…

VALVO AD1 (B4ベース)

VALVO AD1 (B4ベース) 前回のLOEWE AD1に引き続き、VALVO のAD1です。 同社のAD1にはその時代により多くのバリエーションがありますが、今回、ご紹介するものは最も大型の 部類に入るもので、前回のLOEWEのものと比べても見劣りしない外見を持ちます。 ゲッ…

+B電源の配線について、その2

一時はどうなることかと思いましたが、何とか、パソコンが修理できました。 遅れてしまいましたが、電源回路の配線の続きです。 まずは、整流素子から平滑コンデンサーへの配線ですが、平滑コンデンサーの位置を変更することが 出来ませんので、写真の黄色線…

パソコン壊れる。

困ったことに、水曜日に突然XPが立ち上がらなくなってしまった。 田舎で生活していても、パソコンはもう生活の一部、パソコンが使えないというのは実に不便。 それに、真空管のデータから個人データまで全てパソコンの中、最悪、全てのデータが消えることに…

Telefunken 20cmフルレンジスピーカー(型番不明)

Telefunken 20cmフルレンジスピーカー(型番不明) 気が付けば暫くの間、フルレンジスピーカーのご紹介がストップしておりました。 今日は、久しぶりにドイツTelefunkenのヴィンテージ、フルレンジスピーカーをご紹介します。 Telefunken のフルレンジスピー…

+B電源の配線について

前回までは、主にAC電源周りについて確認しましたが、今回からトランス2次側の配線いついて確認してみます。 最初は、出力管のB電源の配線です。このB電源の配線、DC(直流)という安心からか意外とループを 無視して配線される例が多いですが、やはりループ…

ヒーター回路への配線について

前回は、ACラインの配線について書きましたが、今日は、ヒーター回路の配線についてです。 このアンプは、一枚目の写真ようにヒーターへの配線がされています。驚いたことにACライン(紫のライン がACライン)の配線の一部がヒーター回路の配線と共有してい…

電源ラインの配線について。

まずは、電源のACラインの配線からです。 どんな配線でもそうですが最短距離に配線しようとして、ついループを作ってしまう配線をしがちです。 ループというのは、字のごとく「輪」を意味します。配線が行きと帰りで大きな輪を作ってしまうことを 「ループが…

最近の真空管アンプに思うこと。

先日、知人を通じて真空管アンプの再生の相談がありました。話を聴いてみると、オークションでOTL アンプを購入したが、動作が不安定で安心して音楽が聴けない。調べてみようと内部を見たら、あまりに 半田付け、配線がひどくこの状態ではもう音楽どころか、…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その53

さて、Baを使用したカスコード型ラインアンプも大詰めとなってきました。 音のチューニングは、少しずつ煮詰めるとして、残る問題はアンプのデザインです。 前身のフィクスバイアスを採用したBaカスコード型ラインアンプとECC189を使用したカスコード型ライ…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その52

週末を利用してYAMAHA NS-10M を使用して、もう少し細かくチューニングを施してみました。 それにより、質感やバランスはかなり良くなりましたので、早速、NS-10Mからフルレンジスピーカーへ 戻して音を確認してみることにしました。 NS-10Mに切り替えた当初…

夏野菜から冬野菜へ

里山の畑は、ちょうど夏野菜から冬野菜へ転換の時期です。 今年の夏は、雨が降らず水不足で大変でしたが、夏野菜は全て収穫が終わりました。 サツマイモは、今がちょうど収穫の時期。一度は、イノシシに荒らされたサツマイモですが 苗を差し替えて、無事に収…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その51

昨日と今日とでYHAMA NS-10M を使用して音のチューニングを進めました。 正確無比で空間に飛び出してくる音を少ししなやかな音にしたいわけですが、こういう場合は、+B電源 電圧を全体に少し下げます。 これにより、聴感上の音のスピードが遅くなりしなやか…

LOEWE OPTA AD1

本日ご紹介するのは、LOEWE OPTAのAD1です。 AD1は、RE604と共にドイツを代表する出力管で、同社以外にTELEFUNKEN、VALVO、SIEMENS、RFT、 TEKADEなど、ドイツの真空管製造会社各社が各々特徴を持ったAD1を製造していました。 (ドイツ以外ではPhilips、Mull…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その50

今日は、半日YAMAHA NS-10M の慣らし運転をして、再度、音を確認しました。 再度、この出力バッファー段を追加したBaカスコード型ラインアンプを聴いて分かったことは、正確無比 の音ということです。相手がモニタースピーカーですから実に謙虚にそのことが…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その49

カップリングコンデンサーの検討も終わり、出力バッファーを追加したBaカスコード型ラインアンプの 基礎実験は、ほぼ全て終わりました。 フルレンジスピーカーのための真空管アンプということで、これまで、プレーンバッフルに搭載した フルレンジスピーカー…

イノシシ増殖中

ついに、イノシシが民家のあるところまで下りて来るようになりました。 先日、刈り取って天日干しをしていたもち米も、ごらんの有様。 イノシシに食い荒らされてしまいました。 もち米は、家のすぐ近く、他にも民家があるところで作っていたので、 安心だと…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その48

カップリングコンデンサーの検討も今日が最後となります。 今日は、主にドイツのコンデンサーをテストして見ました。 まず最初は、ELECTRICA(メーカー名?)の0.033uF/1500Vです。 このコンデンサーの詳細は不明ですが、ドイツ製らしいバランスの良い音を聞…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その47

今日も引き続き、カップリングコンデンサーの検討です。 今日は、日本のフィルコンデンサーが幾つか見つかりましたので何時も使用しているSizukiのフィルム コンデンサーを含めて試してみました。 まず最初は、いつも標準として使用しているSizukiのフィルム…

Telefunken RE604 初期型 最終形態

Telefunken RE604 初期型 最終形態 今日、ご紹介するのはTelefunken RE604 の初期型の最終形態にあたるタイプです。 製造は、1930年代の後期頃までと思われます。この最終形態までが最大プレート電圧200Vの規格となります。 このタイプの特徴ですが、グロー…

もち米の刈り取り

今日は、もち米の刈り取りです。 もち米は、ほとんどがお正月のお餅用。 そのため、今は僅かしか作っていません。 収穫量が少ないので、今の大型の機械では乾燥などが出来ないため 昔ながらの天日干しで乾燥させます。 作業は、大変ですがこれを見ると秋が来…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その46

今日も引き続きカップリングコンデンサーの検討です。 まず今日最初は、アメリカSPRAGUEの HYRELオイルコンデンサーです。 容量は0.22uF/300Vです。 アメリカ製のオイルコンデンサーを聴くのは久しぶりですので、楽しみだったのですが、出てくる音は 古いラ…

Telefunken RE604 初期型1930年製

Telefunken RE604 初期型1930年製 前回に続き、ドイツを代表する民生用出力管Telefunken RE604です。 前回は1920年代のRE604をご紹介しましたが、今回は1930年に製造されたものをご紹介します。 ヨーロッパの真空管は、年を負う毎に少しずつ改良が加えられて…

フルレンジスピーカーのための真空管アンプの設計と製作、その45

しばらく稲刈りに追われて、出力バッファー付きラインアンプの検討が出来ませんでしたが、 稲刈りも一段落しましたので、検討を再開したいと思います。 最初は軽いところで、カスコード回路と出力バッファーを繋ぐカップリングコンデンサーの検討から はじめ…

Telefunken RE604 最初期型

Telefunken RE604 最初期型 戦前から戦後にかけてドイツを代表する民生用出力管RE604です。 RE604は、一部、Klangfilmのシネマ用パワーアンプにも採用されていましたので、当時、かなり信頼性 の高い真空管であったことが伺えます。 RE604はバリューム昇華型…

丸尾再音研究所製フルレンジスピーカーについて

今日は、台風の影響もあって朝から雨模様、稲刈りも一段落つきましたので、 丸尾再音研究所のフルレンジスピーカーについて少し調べてみました。 古い無線と実験誌を1983年頃から探してみると、7月号に同社の広告が載っていました。 「日本人と和紙」という…